- たたき
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たたき【三和土】〔「叩(タタ)き」と同源〕コンクリートで仕上げた土間。 古くは, 叩き土に石灰・水などを加えて塗り, たたき固めた。IIたたき【叩き】〔動詞「たたく(叩)」の連用形から〕(1)(ア)魚鳥の肉や獣肉などを包丁でたたくこと。 また, そうして作った料理。 「アジの~」(イ)カツオの表面を火で焙(アブ)り刺身にし, ニンニク・ショウガなどの薬味と二杯酢をかけ, 手や包丁でたたいたもの。 高知県の名物料理。 土佐作り。(2)〔建〕 石材の表面をたたき, 細かな痕(アト)を残す仕上げ方。(3)門付(カドヅケ)芸の一。 江戸時代, 京都悲田院内に住む非人頭の与二(次)郎の配下が, 正月・彼岸・祭礼の折などに扇子で拍子をとり口早に祝言を述べ立てて家々を回ったもの。(4)義太夫・浄瑠璃などの曲節。 {(3)}の拍子を移したものという。(5)強盗, また恐喝をいう隠語。IIIたたき【敲き】〔「叩(タタ)き」と同源〕1720年, 江戸幕府により制定された刑罰の一種。 衣服を剥(ハ)ぎ取りひざまずかせた罪人の肩・背・腰を殴打する。 その回数は一般には五〇回, 重罪の場合一〇〇回が常であった。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.